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所有権移転登記の費用と相場:住宅購入時の登記コストを正確に把握する

「諸費用は物件価格の3〜7%」という目安は知っていても、その内訳の中で登記費用がどれくらいを占めるかを正確に計算できている人は少ない。登録免許税は法的に定められた税金であり、節約の余地はほぼないが、司法書士への報酬は事前に相場を把握しておけば適正額を判断できる。

所有権移転登記とは何か

不動産を購入すると、売主から買主へ不動産の所有権を移転するための登記(所有権移転登記)が必要だ。これは法務局への申請によって行われ、通常は決済日当日に司法書士が代行して手続きを進める。

住宅購入の際に必要になる主な登記の種類:

登記の種類 タイミング 対象
所有権保存登記 新築住宅の最初の登記 新築マンション・新築戸建て
所有権移転登記 所有者が変わる際 中古物件・土地
抵当権設定登記 住宅ローン借入時 ローンを組む場合全般

中古物件の購入では「所有権移転登記」と「抵当権設定登記」の2件が必要になるのが一般的だ。

登録免許税の計算方法と2026年の軽減措置

登録免許税は固定資産税評価額に税率を乗じて計算する。注意すべきは、評価額は実際の売買価格ではなく、市区町村が定めた「固定資産税評価額」であることだ(売買価格の50〜70%程度が目安)。

所有権移転登記の登録免許税(2026年時点):

対象 原則税率 軽減税率(期限付き)
土地(所有権移転) 2.0% 1.5%(令和11年3月末まで)
建物(中古住宅・移転) 2.0% 0.3%(居住用・耐震基準等充足)
建物(新築・保存) 0.4% 0.15%(居住用・一般)
建物(新築・長期優良住宅・一戸建て・保存) 0.4% 0.1%
抵当権設定登記 0.4% 0.1%(住宅ローン・居住用)

計算例(中古戸建て3,000万円・評価額1,800万円の場合):

  • 土地評価額:1,000万円 → 1,000万円 × 1.5% = 15万円
  • 建物評価額:800万円 → 800万円 × 0.3% = 2.4万円(耐震基準充足の場合)
  • 抵当権設定(借入2,700万円) → 2,700万円 × 0.1% = 2.7万円
  • 登録免許税合計:約20.1万円

計算例(新築マンション4,000万円・評価額2,400万円の場合):

  • 建物評価額:1,400万円 → 1,400万円 × 0.15% = 2.1万円
  • 土地持分評価額:1,000万円 → 1,000万円 × 1.5% = 15万円(土地の移転)
  • 抵当権設定(借入3,800万円) → 3,800万円 × 0.1% = 3.8万円
  • 登録免許税合計:約20.9万円

司法書士への報酬の相場

司法書士は登記手続きの代行のほか、決済時の「残代金の支払い確認」「本人確認」「書類の真正確認」という重要な役割を担う。報酬の相場は取引の複雑さや物件の評価額によって変わる。

取引の種類 司法書士報酬の目安
新築マンション(所有権保存+抵当権設定) 5〜10万円
中古物件(所有権移転+抵当権設定) 7〜15万円
土地+建物(新築戸建て) 8〜15万円

報酬は司法書士によって異なる。不動産会社や金融機関が指定する司法書士に依頼することが多いが、自分で選ぶことも可能だ。複数の司法書士に見積もりを取ることで適正価格を確認できる。

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登記費用の総額を事前に把握するための方法

登記費用の全体像を把握するには以下の情報が必要だ。

  1. 固定資産税評価額 — 購入物件の固定資産税評価証明書(または前年の固定資産税の納税通知書)から確認
  2. ローン借入額 — 抵当権設定登記の課税ベースになる
  3. 物件の種類・築年・耐震基準 — 適用される軽減税率の判定に影響

中古物件の評価額は売主や不動産会社に確認する。新築の場合は竣工後に市区町村が評価を行うため、完成前は売買価格の50〜70%程度で概算しておくのが一般的だ。


登記費用は諸費用の中でも「見積もりが難しい」と感じる人が多い項目だ。しかし計算の仕組みを理解すれば、おおよその金額を事前に把握できる。現金を用意するタイミングや不足額の把握に役立てほしい。初めてのマイホーム購入ガイドでは、諸費用の全項目をタイムラインに沿って整理した実践的なチェックリストを提供しており、資金ショートのリスクを事前に防ぐための参考資料として活用できる。

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