SUUMOのおとり物件の見分け方:問い合わせ前に疑うべき7つのサイン
SUUMO・HOME'S・athomeで「この立地でこの価格?」という物件を見つけたとき、まず疑うべきだ。おとり物件(架空の物件や成約済みの物件を意図的に掲載し続けて問い合わせを集める行為)は宅地建物取引業法で禁止されているが、現実には完全には排除されていない。問い合わせてから「その物件はご成約済みですが、代わりにこちらはいかがでしょうか」と別の物件に誘導される手口が横行している。
おとり物件とは何か
おとり物件は大きく2種類に分かれる。
1. 実在しない架空物件: 存在しない物件の写真・情報を掲載し、問い合わせた顧客を自社に囲い込む手口。宅建業法違反で行政処分の対象となる。
2. 成約済みなのに掲載を続ける物件: すでに別の買主と成約しているにもかかわらず、削除せずに掲載し続ける。「更新のタイムラグ」という言い訳が使われるが、意図的なケースも多い。
おとり物件を見分ける7つのサイン
1. 相場より20%以上安い
同エリア・同面積・同築年の物件と比較して20%以上価格が低い場合は要注意だ。「ワケあり物件」の可能性もあるが、おとり物件の可能性も高い。
2. 写真が高品質すぎる・外観写真がない
おとり物件はフリー素材や他物件の写真を流用することがある。外観写真がなく内装のみの場合、その住所の実在性を確認する必要がある。
3. 掲載から長期間が経過しているのに「新着」表示
人気エリアの好条件物件が1ヶ月以上掲載され続けていることは不自然だ。ポータルサイトで「登録日」を確認し、長期掲載物件には疑いの目を持つ。
4. 複数のポータルで異なる仲介業者から掲載されている
同じ物件情報が異なる不動産会社から複数掲載されているケースは、レインズ(不動産流通標準情報システム)への登録物件を各社が転載しているためで必ずしも問題ではない。ただし価格・内容が微妙に異なる場合は注意が必要だ。
5. 電話番号が複数の「お得な物件」に紐付いている
同じ電話番号が異なる物件の問い合わせ先として設定されている場合、特定の不動産会社が囲い込みのために複数のおとり物件を掲載している可能性がある。
6. 問い合わせ後すぐに「成約済み」と言われる
問い合わせから数時間で「成約済み」の連絡が来た場合、掲載時点ですでに成約済みだった可能性が高い。
7. 物件の所在地を具体的に教えてくれない
「〇〇駅5分圏内」「A棟」などの曖昧な表記のまま内覧の約束だけを取り付けようとする業者は、実際に物件が存在するかを確認させたくない意図がある可能性がある。
問い合わせ前に自分でできる確認方法
1. Googleストリートビューで外観を確認
掲載されている所在地(丁目・番地まで公開されている場合)をGoogleマップで検索し、ストリートビューで外観写真と照合する。
2. 登記事項証明書で所有者を確認(購入申込前)
法務局のオンラインサービスを使えば数百円で登記情報を取得できる。所有者の確認により、売主が本当にその物件を持っているかを確認できる。
3. 複数の不動産会社に同時に問い合わせる
同じ物件を別の仲介会社に問い合わせ、物件の存在と条件が一致するかを確認する。おとり物件は同じ物件情報を持つ会社が他にいない(または情報が食い違う)ことがある。
4. 内覧の際は実際の住所に先に行ってみる
内覧前に自分で物件の住所に赴き、建物の存在・外観・周辺環境を実際に確認する。不動産会社と会う前に物件の実在を確かめることが重要だ。
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おとり物件への対処
もし「内覧当日に成約済みと言われ、別物件を勧められた」という経験をした場合:
- 「今回はご縁がなかった」と丁寧に断り、その場での判断はしない
- 別の不動産会社に同じエリアで同じ条件の物件を探してもらう
- 悪質なおとり物件が疑われる場合は、国土交通省や都道府県の宅地建物取引業担当窓口に申告できる
SUUMO等のポータルサイトは情報収集の出発点として有効だが、掲載情報をそのまま信じることは危険だ。条件の良い物件ほど疑いの目を持ち、実物確認と複数業者への問い合わせを習慣にすることが、おとり物件による時間と精神的コストの損失を避ける最善策だ。初めてのマイホーム購入ガイドでは、不動産会社との付き合い方・物件選びの判断基準・契約前の確認事項を体系的にまとめており、情報の非対称性から自分を守るための参考として活用できる。
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